【2023年】Web開発のトレンドからオススメしたい5つの技術

Web開発の案件を獲得するために何を勉強すればよいのか?

Web開発に必要なものはプログラミング言語、フレームワーク、データベース、クラウドプラットフォーム、etc…

各分野においても多くの選択肢があるのにそれらを組み合わせるとなるとその数は膨大になります

そこでWeb開発のトレンドからオススメしたい5つの技術を紹介します

フロントエンド

Web開発は大きく分けるとフロントエンドバックエンドの2つに分けることができます

フロントエンドとは?

フロントエンドとは、直接ユーザーの目に触れる部分のことです。WebサイトやWebアプリケーションなどでユーザーが文字を入力したり、ボタンをクリックしたりする部分や、バックエンドのソフトウエアと直接やり取りをする部分のことを指します。クライアントサイドとも呼ばれ、Webブラウザ側でプログラムを実行しています

バックエンドとは?

バックエンドとは、サーバーサイド(Webサーバー側)やデータベースのシステムなど、ユーザーの目に見えない部分のことです。ユーザーが入力した内容などのデータ処理やデータベースへの保存、検索結果の出力といったことを行います。ユーザーからは見えない後方の部分の処理を担っていることが、バックエンドと呼ばれている理由です

フロントエンドはHTML、CSS、JavaScriptの3つで構築することができますが、近年ではJavaScriptフレームワークを使うのが主流になっています

3大JavaScriptフレームワークと呼ばれているのが次の3つです

  • React(Next.js)
  • Angular
  • Vue.js(Nuxt.js)

この3つをGoogleトレンドで調べてみると次のようになります

Goole トレンド(すべての地域)

Reactが他に大差をつけて人気があるようです

次に案件情報を見てみます

レバテックupwork
React3,5664,739
Angular1,2601,109
Vue.js3,019680
2023年03月

日本ではReactとVue.jsが同じくらいですが、海外ではReactが圧倒的に人気です

最後にStack OverflowのDeveloper Survey 2022から開発者が次の質問に答えた結果を見てみます

過去 1 年間に大規模な開発作業を行ったWebフレームワークと Webテクノロジは どれですか?また、来年はどの WebフレームワークとWebテクノロジで作業したいと考えていますか?

Stack Overflow

Node.jsはサーバーサイドのJavascript実行環境として使われているイメージが多いですが、クライアントサイドとしても利用することができます。その場合でもReact等のフレームワークを利用したりするので今回の調査対象から除外しています。ちなみにExpressはNode.jsのサーバーサイドのフレームワークです

ここでもReactがAngularとVue.jsの倍以上の人気があることが分かりました

これらの結果よりフロントエンドはReactをオススメします

バックエンド

フロントエンドはReactを使うとして、バックエンドはどのような構成にすればよいでしょうか

Reactを使った案件ではどのような組み合わせで開発を希望しているかを調査してみました

プログラミング言語

プログラミング言語の上位6つは次の通りです

TypeScript44%
Ruby19%
PHP16%
Java16%
Go12%
Python11%
レバテック(2023年03月)
TypeScriptとは?

TypeScriptとは、JavaScriptを拡張して作られたプログラミング言語です。2014年頃にMicrosoftによって開発・発表されました。大人数での開発でもエラーを防ぐように設計されており、JavaScriptの持つ問題点を解消し、コンパイルするとJavaScriptのコードに変換されます。そのため、TypeScriptからJavaScriptライブラリが使用できるなど、高い互換性を持ちます

TypeScriptはJavaScriptフレームワークと組み合わせて使用されることが多く、Reactを使うのであればTypeScriptも使えるようにしたいです

それ以外の言語についてはどれも大きな差異はないため、Stack OverflowのDeveloper Survey 2022にて開発者が次の質問に答えた結果を参考にします

過去1年間に大規模な開発作業を行ったプログラミング言語、スクリプト言語、およびマークアップ言語と、今後1年間で使用したい言語はどれ ですか?

Stack Overflow

Pythonより上位のJavaScript、HTML/CSS、SQLは除外しています

日本ではまだまだJavaやPHPの案件の方が多いですが、海外ではPythonの方が多かったりします

今話題のAI(人工知能)や機械学習にも活用できる言語でもあるため、これらの結果によりプログラミング言語はPythonをオススメします

データベース

データベースの上位6つは次の通りです

MySQL24%
PostgreSQL11%
MongoDB6%
Oracle2%
DynamoDB1%
SQLServer1%
レバテック(2023年03月)

MySQLかPostgreSQLの2択、次点としてMongoDBが気になるところです

Stack OverflowのDeveloper Survey 2022にて開発者が次の質問に答えた結果を参考にします

過去1年間に大規模な開発作業を行ったデータベース環境と、今後1年間で作業したいデータベース環境はどれですか?

Stack Overflow

こちらの結果でもMySQLとPostgreSQLの人気があることが分かりました

案件数としてMySQLの方が多いのでこのままオススメしたいところではあるのですが…

無視できない点として同調査の中で最も愛されたデータベースとしてPostgreSQLが選ばれているのです

Stack Overflow

これらの結果ととある理由によりデータベースにはPostgreSQLをオススメします

とある理由は次のクラウドプラットフォームでご説明します

クラウドプラットフォーム

クラウドプラットフォームの上位4つは次の通りです

AWS6%
Heroku1%
Google Cloud Platform1%
Microsoft Azure1%
レバテック(2023年03月)

案件情報にクラウドプラットフォームの内容まで記載していないことも多く、数値としては低い結果となっています

これだけだと判断できませんので、Stack OverflowのDeveloper Survey 2022にて開発者が次の質問に答えた結果を参考にします

過去1年間に大規模な開発作業を行ったクラウド プラットフォームは どれですか?また、今後1年間でどのクラウドプラットフォームに取り組みたいですか?

Stack Overflow

AWSが半数を超える結果となりました

ですが、実はAWSはオワコンではないか?という声も出ていたりするのです

現在はAWSのシェアが大きく、急に他のクラウドプラットフォームに切り替えるということもできないと思われますので案件自体がすぐに無くなるということはないでしょう

そこで注目を集めているのがマルチクラウドです

マルチクラウドとは?

マルチクラウドとは、複数のクラウドサービスを組み合わせて、最適な環境を構築しようとする運用形態を指します。昨今では、デジタル庁の「ガバメントクラウド」施策がマルチクラウド環境を想定しており注目を集めました。

特定のクラウドプラットフォームに依存した構成よりは他のクラウドプラットフォームと連携しやすい構成にしておいた方が良いでしょう

ここでデータベースの件について説明します

2022年にGoogleより新しいデータベースであるAlloyDB for PostgreSQLが発表されました

AlloyDB for PostgreSQLとは?

AlloyDB for PostgreSQLはPostgreSQLと互換性を持つエンタープライズグレードで、標準的なPostgreSQLと比較して、トランザクションで 4 倍、分析クエリで最大 100 倍の性能を発揮するデータベースです

AWSのAuroraに相当するサービスでAuroraがMySQLもサポートしていることから、AllowDBもMySQLをサポートする可能性は高いです

ですが、AWSのRedshiftのFederated Queryという他のデータベースにリンクする機能では、MySQLがサポートされたのはPostgreSQLのなんと1年後だったのです

MySQLよりPostgreSQLの方が早くサポートされる傾向があることからデータベースにはPostgreSQLをオススメしました

クラウドプラットフォームとしてはAWS以外が拮抗していることからどれが良いと言えない状態です…

他のクラウドプラットフォームを意識しつつ、依存しすぎないようにAWSを活用していくのが良いのではないでしょうか

まとめ

オススメしたい5つの技術をまとめると次の通りになります

  • フロントエンド:React+TypeScript
  • プログラミング言語:Python
  • データベース:PostgreSQL
  • クラウドプラットフォーム:AWS(条件付き)

Web開発はオンライン消費者のニーズと期待に応えるために常に進化しています

そのために長く活用できる汎用的な部分とアップデートしていく部分を見極めてこれからの開発ライフを過ごしていきたいですね

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